【海外旅行】eSIM 基礎知識とデメリット。繋がらない原因、対策・解決方法など
基礎知識「eSIM」とは
- スマホ一体型のデータを書込むことが出来るSIM。
- ポケットWi-Fiや物理SIMと比べて、価格が安くて使いやすいのが特徴。
- 最近のiPhoneやAndroid端末は、ほとんどがeSIM対応。
- 購入から設定まで、すべてオンラインで完結。
「eSIM」のデメリット
①スマートフォンの機種によっては利用できない
一部のスマートフォンでは利用できませんが、近年のスマートフォンはほとんど利用できます。
(iPhoneの場合:XR以降)
また、最新のバージョンにアップデートしておきましょう。
eSIM利用不可の確認方法(2通り)
その1
電話で「*#06#」を入力 ⇒「EID+数字32桁」が表示されれはeSIM対応
※Androidでは「EID」が表示されなくてもeSIMに対応の場合あり。

その2
iOS:設定 ⇒ 一般 ⇒ 情報 ⇒ EID
Android:設定 ⇒ 端末情報 ⇒ EID
EIDとは、eSIMの識別番号で、32桁で構成されています。
SIMフリー、SIMロック確認方法
iOS:設定 ⇒ 一般 ⇒ 情報 ⇒ 「SIMロック」の欄に「SIMロックなし」
Android:設定 ⇒ 端末情報 ⇒ 「SIMカードの状態」を確認
※機種により項目名称が若干異なる。
SIMロック解除方法
各携帯キャリアのWEBサイトで可能な場合と、実店舗で解除が必要な場合等がある。
②eSIMのアクティベート(アクティベーション)が上手くいかない場合がある
eSIMの設定やアクティベートは、特に初めての利用者にとっては難しいと感じることがあります。
主な原因
- 端末のeSIM非対応
一部の古いスマートフォンや低価格モデルではeSIMに対応していない場合があります。 - 不安定なインターネット接続
アクティベーション時に安定したWi-Fi接続が必要ですが、空港や公共のWi-Fiでは接続が不安定なことがあります。 - 設定手順の誤り
QRコードの読み取りやプロファイルのインストール手順を誤ると、アクティベートに失敗することがあります。
対策・解決方法
- 出発前にeSIMをダウンロードし、アクティベートを完了させる
安定した自宅のWi-Fi環境で事前に設定を済ませておくと安心です。 - 端末のeSIM対応状況を確認する
購入前に自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか確認しましょう。 - 通信事業者のサポートページやFAQを参照する
設定手順やトラブルシューティング情報が掲載されています。
「アクティベート中」「アクティベートされていません」等出ても、設定画面にeSIMがあれば、現地で使えます。下記の方法で購入したeSIMが追加されているか確認しましょう。
例:Airalo

eSIMが追加されているかの確認方法
iOS:設定 ⇒ モバイル通信 ⇒ 「eSIM」を確認
Android:設定 ⇒ ネットワークとインターネット ⇒ 「モバイルネットワーク」 ⇒ eSIMを確認
③現地で通信ができない・接続が不安定の場合がある
主な原因
- データローミングの設定がオフ
スマートフォンの設定でデータローミングが無効になっていると、海外で通信ができません。
(オフでも利用できるものもある。)
- APN設定の不備
設定が必要ない場合がほとんどですが、一部のeSIMプロバイダーでは、提供元から指定されたAPN情報を手動で設定する必要があります。 - 現地の通信環境の問題
特に人が多い観光地やイベント会場では、通信が混雑して接続が不安定になることがあります。 - 圏外になる
対策・解決方法
- スマートフォンを再起動する(通信未開通:アンテナが立たない場合)
再起動で解決する場合が多い。 - 機内モードのOFF
- データローミング「オン」を確認にする
iOS:設定 ⇒ モバイル通信 ⇒ 通信のオプション「データローミング」をオン
Android:設定 ⇒ ネットワークとインターネット ⇒ 「モバイルネットワーク」 ⇒ 「ローミング」をオン - OSアップデート確認
- APN設定を確認・修正する
eSIM提供元から指定されたAPN情報がある場合は正しく入力しましょう。
※設定不要な場合が多い。 - 手動でネットワークを選択する
自動接続がうまくいかない場合は、設定から手動で現地の通信事業者を選択します。
④自身の電話番号でSMS認証が受け取れない(方法はある)
契約のeSIMでは自身の電話番号でSMSを受け取れないため困ることかある。
主な問題
- 二要素認証ができない
銀行やSNSなどのサービスでSMSによる認証コードを受け取れず、ログインや取引ができないことがあります。
対策・解決方法
- SIMの切り替えやデュアルSIM機能を活用する
物理SIM+eSIMの切り替え、またはeSIM+eSIMでSMSを受信するように設定します。
※高額請求につながる場合があるため利用しない時は1つだけ「ON」にしましょう。 - 認証方法を変更する
可能であれば、認証方法をSMS以外(例:認証アプリやメール)に変更します。
クレジットカードはカード会社へ連絡しておくとその期間は認証しなくても良いように対応してくれます。(セキュリティーは下がる)
⑤設定間違いで高額請求の危険
主な原因
- データローミングの設定ミス
eSIMを利用する際、データローミングの設定が適切でないと、意図しない通信が発生し、高額な料金が請求される可能性があります。 - APN設定の不備
一部のeSIMでは、手動でAPNの設定が必要です。設定が不適切だと、通信ができないだけでなく、別の回線を使用してしまい、高額請求の原因となることがあります。 - デュアルSIM設定の誤り
デュアルSIM対応のスマートフォンで、eSIMと物理SIMの設定が適切でないと、意図しない回線で通信が行われ、高額な料金が発生することがあります。
対策・解決方法
- 通信事業者のサポート情報を参照
利用するeSIMの提供元が提供する設定ガイドやFAQを確認し、正しい設定手順を把握しておきましょう。 - 使用するeSIM以外は「オフ」にする
通話やSMSの利用でSIMの切り替えをしている場合は、「オフ」の設定忘れがないか定期的にチェックすることをおすすめします。
海外利用でeSIMを契約時の基本情報
- 「データ通信のみ」のプランが多い。
AiraloのアメリカeSIMでは「データ+通話+SMS」プランがあります。 - LINE通話やFaceTimeなどは問題なく使えますが、SMS認証が必要なクレジットカード等のサービスは旅行日程をカード会社へ連絡しておくか、メールアドレス(キャリア外)に変更できればしておく。
- eSIM利用中は、日本の電話番号にSMSは届かない(機種や契約による)ので要注意!
- iPhoneの設定で主回線:通話、eSIM:通信というように、回線を分けて使うことも可能な場合あり。
デュアルSIMが利用できる機種(iPhoneの場合)
以下のモデルでは、デュアルSIMを設定できます:
- iPhone SE(第2世代)、iPhone XR、iPhone XS、iPhone 11、iPhone 12、iPhone 13、およびiPhone 14以降は、1つの物理的なSIMと1つのeSIMに対応しています。
- iPhone SE(第3世代)、iPhone 13以降は、2つのeSIMに対応しています。
eSIMの有効期限と開始タイミング
- 多くのeSIMは、通信が開始した時点(その国に到着してネットにつながる)からカウントが開始されます。契約の会社「よくある質問」等で確認しておきましょう。
- 一部、インストール=開始のeSIMもある(複数の国で利用できるプランで日本も含まれている場合など)。→ 出発直前のインストールがおすすめ!
どれくらいのデータ容量が必要?
利用スタイル | 目安 |
---|---|
SNS・地図・調べ物が中心 | 1〜2GBでOK |
YouTube視聴や動画投稿 | 3〜5GB以上あると安心 |
完全無制限で使いたい | 無制限プランを選択 |
複数回利用・複数国対応について
- 同じ国に行く場合、1回目のeSIMを再チャージ再利用、または再契約(会社による)。
期間が開いても再チャージができ価格もお手頃な「Airelo(エラロ)」が便利! - 複数国を旅行する場合
- 各国のローカルeSIMを買って切り替える
- 複数の国で利用できるeSIMを使う
(割高になる可能性あり。切替不要で便利)
長期滞在には?
- 多くのeSIMは最大30日まで。
World eSIM(ワールドeSIM):15日まで
Holafly(オラフライ):90日まで - 長期滞在の場合は、チャージより長い日程で初めから購入するとお得。
「Glocal eSIM(グローカルeSIM)」が最安! - 使い切れなかったデータは繰越不可が基本。
日本出国時の設定
- 出国前には、日本のSIMのローミングを必ずオフ!
- 高額請求が不安な人は、物理SIMを一時的に抜いておくのもあり。
(なくさないように注意) - 念のため副回線(契約したeSIM)もオフ確認。
アメリカ到着時の設定
- 携帯利用OKのアナウンスが出たら副回線(契約したeSIM)のみオン
アンテナが反応しなければスマホを再起動してみる。 - 副回線(契約したeSIM)のローミングをオン
ローミングオフでも利用できるものもある。 - 念のため、主回線(日本のSIM)オフを確認。
データローミングとは
日本で契約のキャリアを通して、現地キャリアの通信網を利用しデータ通信を行う方法。
※日本の契約のキャリアを日本で使う分には、オン・オフの影響はない。
アメリカ出国時の設定
- 副回線(契約したeSIM)オフ。
- 念のため、主回線(日本のSIM)オフを確認。
日本到着時の設定
- 携帯利用OKのアナウンスが出たら主回線(日本のSIM)のみオン
- 副回線(契約したeSIM)不要なら削除。
間違えて主回線を削除しないように注意!
※また同じ渡航先に行くなら再利用チャージ可能なeSIMであれば残しておくと次回楽♪
トランジットや現地到着時のポイント
- 乗り継ぎ空港では無料Wi-Fiを利用、またはeSIMが使える国なら短期eSIMを購入するのもあり。
- eSIMは現地空港に到着後、携帯利用OKのアナウンスが出てからオンにする。
また、データ回線の切り替え時に分からなくならないよう「モバイル通信」の設定から、eSIMの名称を分かりやすく変更しておきましょう。
※本内容は当サイトが実際に体験したこと、また、主なeSIM取り扱いの事業者サイトより調査し掲載しているものです。全ての会社の動作を保証するものではありません。ご自身の責任で操作ください。
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